"iratsume" ->> Nihongo ->> 「分野別」エッセイ カワイイコニハマタタビヲハカセヨ カムアウト 〜 U.K. バージョン その1-3

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このままいつまでも喋っていてもいいと思ったけれど、私たちは出かける用意をした。私は2人にエスコートしてもらって、Rocky's という Gayclub までの道を歩いた。意外と近くて 5分くらいだった。とても一人では入れそうにない雰囲気の受付だったけれど、彼らと一緒だったのでとても 容易く入れた。そして、幾人かを紹介してくれた。

私たちは凍えた身体を温めるために、すぐさまダンスフロアに飛び込んだ。2パイントのビールと横にいたヒトから半ば無理やりもらった煙草一本と、やたらフレンドリーでかわいいゲイカップルのいくつかと、うらやましくなるようなキュートなビアンカップルと、そして私の身体にフィットするオネエハウスで、今までで、上位 5位に入るくらい酔っていた。

こじんまりとしてるけど、空気は悪くないしスモークを炊いたりもしない。トイレもきれいだし、みんな親切だし。どうして、もっと早くここに来れなかったんだろうと悔やむくらいとにかく楽しくて仕方がなかった。

私が一番気分のいい時にしか踊らない方法で踊って、John や Richard といっぱいいっぱいハグをして、私より酔いすぎた Richard と感激と興奮しすぎてロレツがまわらなくなってる私を呆れ顔で John は「お互い助け合って歩いてね」と言いながら、Taxi 乗り場まで送ってくれた。

意識は確かだったし、記憶が全部吹っ飛ぶほど酔ってはいなかったけど、Taxi の運転手にまでベラベラ話をして、チップを渡すのも忘れてうちに戻った。とりあえず服を床に放り出してベッドに潜り込んだけど、途端にひどい耳鳴りとひどい興奮がおさまらなくてしばらくぼおっとしていた。

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Text by Sammy
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    09.08.04
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