"iratsume" ->> Nihongo ->> 「分野別」FLA・いらつめ活動報告 essays/activism ->> パーティご案内 (2):手をつないで 街へ出よう by Janis

ファンドレイジング・パーティ案内;クリックすると別ウインドウで大きな画像が開きます2006年7月8日(土)夜、右の通り(このページの下にも案内あります)、パーティをします。で、「パーティ」なのは、話すだけ/聞くだけにしたくなかったから。せっかくの機会なので、なるべくたくさんの人と言葉を交わせたらいいなぁと思っています。

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自分にとって初期のゲイコミュニティは、雑誌だったり、今はなき某機関紙だったり、大学のサークルだったり、インターネットだったり、近くのゲイストリートだった。恋人も友だちも知り合いも情報も全部欲しくて、あちこち訪ね歩いているうちに、LもGもBもTもQもAも周りに見つけた※。そのうち、何人かとは個人的に親しくなった。※L(Lesbian)G(Gay)B(Bisexual)T(Transgender people)Q(Queer)A(Allies)

実際他愛のない日常生活で、私のLである部分がちゃんと尊重されていた経験は大きい。お茶したりご飯食べたり遊びに行ったりメールしたりお買い物したり…。それから、医者に連れて行ってもらったり、非常にショックなことがあって電話で延々話を聞いてもらったり、飢え死にしそうになったときに食べ物を持ってきてもらったり、そういう困ったときこそ、私のLである部分をちゃんと尊重してくれる人たちが近くにいたのは大きかった。で、そういう普段にしろ、いざというときにしろ、私を支えてくれた人間関係は親兄弟や恋人ではなくて(いやもちろんその時々の恋人も助けてくれたけれども)、友人であったりただの知り合いだったりかかりつけのカウンセラーや医者だったりした。

正直、カップル単位の法的保障は自分自身が目指す方向じゃないと思っている。幸せな人を見るのは好きだし、最優先したい他人は一人だけの人もいると思うけれど、自分は違う。今の自分はどちらかというと個人個人が、その人がLであれGであれBであれTであれQであれAであれ、人権が保障されていることとか、セーフティネットがあって病気になったり失業していてもとりあえず生活できることとか、そういう視点で現在の自分の状況を考えることに興味がある。自分が、非婚の女が、障害を持つ人が、未成年の人が、日本に住む非日本人が、「第三世界」の住人が、今後食っていけるか? 不安なことはなにか? 日々の生活に関わることについての現実的な決定権を剥奪されているんじゃないか? が気になる。同性婚のような一対一のパートナーシップは今の私個人からは遠い。子どもを親の付属物のように考える家族制度は納得がいかない。反戦運動で捕まるなんて僕らは全然自由じゃないと思う。

今回の座談会テーマ、LGBT共同作業の可能性というのがどこにあるのかしら、というところに戻ってきて、ふと見回してみると、やはり自分の周りにはLだのGだのBだのTだのQだのゴロゴロしてるわけですよ。ときどきカムアウトしたヘテロな人に最近そういう人増えたよねーといわれたりする。え、うそ、増えてるの?! だったら嬉しいけど(笑)。で、一緒に何かできるとしたら、何だろうね。というわけで、今回はパーティなんです。

座談会参加者プロフィール:

飯野由里子(いいの・ゆりこ)
アメリカ留学中の1994年に、LGBTAのアクティヴィズムと出会う。帰国後2000年より、東京・中野にあるレズビアンとバイセクシュアルの女性のためのセンターLOUD(ラウド)のスタッフとして活動(というか、お手伝い)。現在、日本のレズビアンによるミニコミ誌に焦点を当てた博士論文の執筆のため、活動を休止中。

イトー・ターリ(いとー・たーり)
パフォーマンスアーティスト
1990年フェミニストたちと出会ったころから、自分に向き合うパフォーマンスを始めた。
1996年パフォーマンス「セルフポートレート」以来、セクシュアルマイノリティをテーマとして作品を発表してきた。国際美術展、パフォーマンスフェスティバルなど多数参加。
2003年早稲田にPA/F SPACEを開設し、フリースペースとして貸し出したり、ターリスタイル体操教室を行っている。そこで行われているパフナイトのスタッフとして月一回のイベントを作り、発信している。www.pafspace.com

砂川秀樹(すながわ・ひでき)
1990年からHIV/AIDSの民間団体で活動を始める。2000年に、「東京レズビアン&ゲイパレード2000」の実行委員長を務め、東京のパレードを復活させた。現在、「東京レズビアン&ゲイパレード」の母体団体「TOKYO Pride」の代表。文化人類学者でもあり、大学では、ジェンダー論などを教えている。

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::ファンドレイジング・パーティ詳細::

2006年8月12日(土)開催予定の東京レズビアン&ゲイパレード2006で、代々木公園イベント広場にいらつめブースを出店します。で、7月8日(土)にブース出店のためのファンドレイジング・パーティを開きます。パーティは飯野由里子さん、イトー・ターリさん、砂川秀樹さんといらつめスタッフの座談会がメイン。この日のパーティに来られない方も、パレード当日はいらつめブースに立ち寄ってくださいね。

手をつないで 街へ出よう
  LGBT共同作業の可能性
  ―アクティヴィズムとスタディーズ―

日時:2006年7月8日(土)
午後7時から9時
 
場所:PA/F SPACE (ぱふすぺーす)
  地下鉄東西線早稲田駅 徒歩2分
  東京都新宿区馬場下町18
  フェニックスビル3F
  TEL 03-3207-0856
  http://www.pafspace.com/
 
パーティ参加費:999円(カンパ歓迎デス;「いらつめ人」冊子販売アリマス)
 
問合せ:grrls(at)nifty.com(いらつめ)
参加申し込みは不要です。
参加者のセクシュアリティは問いません。
ノンアルコール飲み物持込可。
不明な点がありましたらお気軽にメールください。
 
Janis Cherry
  • ライタープロフィール






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  • ブース出します:ファンドレイジング・パーティご案内 (Janis) 06.06
    http://selfishprotein.net/lesart/jap/2006/060624a.shtml

     
    2006年10月13日追記:
  • NO TIME FOR PARADE? レズはなにに忙しい? ―いらつめブース出展+αTLGPレポート― (runrun) 10.06
    http://selfishprotein.net/lesart/jap/2006/061013a.shtml

     
    02.07.06
    04.07.06 updated
    13.10.06 updated
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