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"iratsume" ->> Nihongo ->> 「分野別」レビュー ->> 本 サラ・ウォーターズ
サラ・ウォーターズ FLAで Tipping the Velvet の上映会を2004年3月・4月に企画したのですが、その原作者サラ・ウォーターズ(Sarah Waters)作品は、Tipping the Velvet 以外の2作品が日本語に翻訳されています。Tipping the Velvet DVD の中で、レズビアンが楽しめるものを、自分が読みたかった作品を書きたかった、とウォーターズはインタビューに答えています。そして彼女の作品はその通り。ええ、それはもう、レズレズしいのでした。男のことなんて初めから考えてないし、女を好きになる自分なんて異常?とか罪の意識?ないない。登場人物たちの問題はいつも何を誰を信じるかだけ―自分と彼女とそれから…。 日本語では、ミステリーに分類されています。日本語翻訳は売れに売れ、平積み状態の本屋さんも多かった(今もかな?)ので、目にした方も多いのでは?近所の図書館でも予約待ち状態です。 半身 創元推理文庫 原題は"Affinity" サラ ウォーターズ (著), 中村 有希 (翻訳) 価格: ¥1,113; 出版社: 東京創元社; ISBN: 4488254020; (2003/05) 荊[いばら]の城 創元推理文庫 上下巻 原題は"Fingersmith" 上巻 価格: ¥987; 出版社: 東京創元社; ISBN: 4488254039; 上巻 (2004/04/22) 下巻 価格: ¥987; 出版社: 東京創元社; ISBN: 4488254047; 下巻 (2004/04/22) "Tipping the Velvet"、そして他の2作品も舞台は100年前のイギリス・ロンドンが中心です。うっとりしちゃうのは衣装、装身具。素材やアクセサリーや装飾の描写がやたら細かい。シミーズ、コルセット、胸飾り、クリノリン、ペティコート、リボン、プリーツ、フリル、絹、キャラコ、カールした髪、ロケット…。こんな風にばっちり女装したくなるなあって思いながら読む。と必ず電車を乗り越す。 日本でも、レズビアン・フィクションのカテゴリーで売れるといいのにね。 どなたかレビューを書いてくださいませんか。[ Text by Janis Cherry << 参考URL >> http://www.sarahwaters.com/ サラ・ウォーターズ公式サイト。1966年生。かわいー。きゃー。 この公式サイトに掲載されているものも面白いですが、ここからリンクされているインタビューも面白い。博士課程ではレズビアン・ゲイ文学を研究していたそう。この人の作品は舞台がヴィクトリア朝なのに突っ込みどころが現代のフェミニスト視点だったりする。ごめんなさい、ちっとも紹介しきれていません。 http://selfishprotein.net/cherryj/2004/tpvt.html 2005年春にまた上映会したいと思っています。リンクは2004年春の案内。 2005年6月18日追記: Fingersmith (日本語翻訳題名:荊の城)が映像化されてる!見たい方はぜひ連絡ください。もちろん上映会しますから。 2005年10月18日追記: 東京新宿のakta(あくた)でカジュアルな上映会を企画中です。サラ・ウォーターズ原作の上記2作品はじめ、レズビアン作品ばかりをシリーズで上映しますですよ。最新情報はFLAのウェブサイトをごらんください。http://selfishprotein.net/cherryj/indexj.shtml updated on 01.06.2009 23.11.04 Copyright © 2002-2008 "iratsume." All Rights Reserved. |