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"iratsume" ->> Nihongo ->> 「分野別」エッセイ ->> 灼熱天国 カリブ通信 2-0
随分久々の通信となってしまい恐縮です。なんだかいろんなものに振り回されて仕事(っていうか果たしてこれが仕事といえるのだろうか)に追われています。 そういえば前回の通信が更新された後で、あ、そうだ!と思い出したことがありました。 太っていても神経質に気にしない、という彼らの意識を象徴するものとして、街中におかれている体重計の存在がある。高速道路の休憩所で、ショッピングモールで、ディスコで、バーで、スーパーで…あらゆる公共の場所に体重計が置かれているのをこの国ではよく見かける。体重計、といっても、もちろんそれらは有料。つまり、コインを入れてその上にガシャンと乗っかると現在の体重が表示されるという、お金を払って体重を量る器械。 体重計に書かれてある呼び文句は「今のあなたは、何キログラム?さぁ、今すぐ計ってみよう!」 最初に見たときは、こんなのいったい誰が使うんだろう?っていうかこんなとこで体重を量ってどうするのだろう?と思ったものである。不思議がっているそんな私の目の前に仲のよさそうな現地人カップル登場。体重計に気づくと、女のほうが男に向かって、ねぇねぇ体重はかろうよ!そうして通行人の視線がある目の前で、コインを入れて体重を測定し、結果がどうであろうと笑いのタネになって楽しんでいるカップル…。 彼らは別に量った体重が重い、軽いということで自分の恋人が良いだの悪いだのと判断しているわけではないようだ。彼らのようにそういう量りあいをする時間を楽しめる、という感覚は私にはなく、そのときとても新鮮に感じられたことを覚えている。 しかし、こんなにオープンに体重を量りあうということは、前の恋人とのデートなんかを思い出したりするとき、あの子は、あそこで体重を量ったとき、○○kgだったよなぁとか思い出すのだろうか。あるいは、女の子の体型を見ただけで、あの子はきっと○○kgだな、とか分かったりもするのだろうか。 一度、彼らに尋ねてみたいと思っているちゃまごでした。 ->> つづき エピソード 2-1 Text by Chamago 10.09.03 Copyright © 2002-2008 "iratsume." All Rights Reserved. |