| Title 題名 |
Secret scars: a guide for survivors of child sexual abuse |
| Author 著者 |
Tower, Cynthia Crosson. |
| Publisher 出版社 |
Viking Penguin Inc, NY |
| year 出版年 |
1988 |
| language 言語 |
English 英語 |
| review レビュー |
始めのパートで、概観、定義、例を織り交ぜて。後半パートは解決に向けての提案。という構成になっています。 サバイバーといわれる、性的虐待を経て大人になった人のためという副題が示すとおりの内容なのですが、実際読んでいると、例としてあげられていること一つ一つが具体的でまだ状態が危うい人は読まないほうが良いのかもしれない。私の提案としては、はじめに後半部分を読んで、それから前に戻る読み方が〇。 ここでは、(アメリカ発の本にしてはめずらしく?)人種とか、社会的階層にはほとんど触れられていません。虐待のあった時代背景も、家庭の事情も、曖昧なかき方で、虐待そのものに的を絞った本なので、(しかも1種類の)依存症や「不健康」な家庭事情とかにその理由を求めている場合不適切。説明不足。 メインはあくまでも性的虐待とはなにか?加害者になるのは男か女か、被害者になるのは男か女か、親子か兄弟か親戚か祖父母か見知らぬ人か近所の人か。虐待を受けた人は子どものとき、大人になってからどんな不自由を感じるか。親になったとき、結婚するとき障害となるのはサバイバーのどんな部分なのか?いろんな可能性を一応一通りおさらいしていて、もし全く今まで、自分と同じ体験を持っている人に出会ったことがないと感じている人がいたら、励みになりそう。 いや、なにより、私にとっては虐待と書きながらも、自分自身快楽をえて、止めることをせず(自分自身の罪じゃないか)、実はぼろぼろに汚された(怒り)と感じていて、自尊心なんて薄っぺらになってしまうとかという辺り、、universal perspectiveとして取り上げられていて、読む価値のある本でした。 後半部分、カウンセリングの種類も一通り列挙されており、あと、子どもとコミュニケーションを図るために自分の経験をどう伝えれば良いのか、いろんな面で人と付き合うことに難しさを感じているサバイバーは、自分の感情や行動とどう折り合いをつけていけば良いのか。と行ったところまで書かれていて、まあこの辺りかなりアメリカチックな考えが出てきますが、面白いです。例えば癒しグループを作るとか、どこで助けを求められるかなんてのは、お国の事情が出てしまうので、アメリカ外にいらっしゃる方の役には立たないでしょう。もちろん参考にはなる。 多少古いのですが、有名な人で、自分も被害者であったと名乗っている人というのはこの本に何人か取り上げられており、彼女らは今も健在です。 |
| for whom? 予想される読者 |
esp. survivors&therapist |