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December 22, 2002

子どもの虐待被害の徴候・チェックリスト

子どもが性的虐待を受けている疑いのある例を書いておきます。
性的虐待は他の身体虐待やネグレクトなどと複合して起こることがあります。

この場合、身体的な虐待の跡やネグレクトの有無の方が、分かりやすいかもしれません。

具体的には

身体の柔かいところ(腕の内側やお腹など隠れている部分)の傷、まっすぐな骨、関節部分ではないところの骨折、自然治癒した古い傷と新しい傷が混在している、叩いたものの形がそのまま残っている傷やヤケド。

養育者や子どもの言う傷の理由が傷の状態と食い違っている場合。明らかに転んだ傷ではないのに、そういうなど。

怪我が隠れるように気候に合わない長袖や長ズボン、タートルネックなどの服を着ていると思われるとき。

また、ネグレクトの可能性があるのは

身体上の発達状況が年齢とつりあわない、いつもお腹をすかしている、給食費などの集金や学校などからの連絡があっても親が応えない、寒い季節なのに冬服を着させてもらっていないなど養育者が子どもに無関心ではないかと思われるとき。

性的虐待も含め虐待が疑われるのは

まずうつ病の症状があるとき。不眠(早く目覚めすぎる、寝つきが悪い、悪夢ばかり見る、夜泣いてばかりいる、朝起きたときの満足感がない、金縛りに頻繁になる)、または過眠(その年齢にしては眠りすぎる、いつも眠そうにしている)。食欲や食事のリズムの変化(過食、嘔吐、拒食、下痢と便秘を繰り返す、おならが頻繁に出るなど消化器の調子が悪い)。微熱や休むほどのことはないが身体の不調が何箇所にもわたってある、またそれが続く、こういった不調の原因がわからないか、物理的な理由が見あたらないとき。

自殺願望や自傷癖・跡が見られる、
投げやりな態度
学校や塾などに頻繁に遅刻する、すぐに早退してしまう
落ち着きが日々なくなっていく(学習障害など別の可能性があっても、もともとの気質よりストレスが原因で、子どもは不安定になることがあります)
小さな約束が守れない
金銭感覚が尋常でないなど金遣いがあらい、あるいはお金が必要なときにない
身なり、服装の変化(非行防止というよりその子自身のSOSを感じ取れるといいのですが)一般に考えられているのとは逆に、おしゃれに気を使わず不潔になっていく場合もある
タバコ、酒を飲んでいる、においがする、他の薬物を使っている
成績の悪化、勉強する気力を失っている
実際の成績や客観的な評価より、自己評価が極端に低い
進路希望をコロコロ変える
不健康なほど急激に太るあるいはやせる

一人になるのを極端に嫌がる、家に帰るのを嫌がる(少なくとも何か理由があるはず)、あるいは特定の場所にいくのを嫌がる、
暗闇を怖がる、大きな音に極端に敏感になっている。
つかなくてよい嘘をつく

☆ 暴力的な行動がある場合、その怒りの言動となっている部分、自分に対して投げやりな気持ちつまり自尊心の低さとうつが根本にあります。うつ病の治療を優先することがその子ども自身のためにも必要ですし、行動面の改善を望むなら精神医療の助けを借りることも大切なことです。

以下は性的虐待と思われるとき
STD(性感染症)にかかっている(性器・肛門付近だけでなく口や指・つめなども注意)、性器内部や周辺に傷がある、年齢につりあわないセックスに関する言葉を知っている(これは難しいところかもしれません)、セックスの体位を自分で演じたりする(見た「だけ」かもしれません)。
大人の気を引こうとしてその際性的な要素をにおわす。
こういった「徴候」の陰に、同じ家族内やその子どものきょうだいに被害者が隠れている可能性もあります

具体的に周囲の人は

うつ病などの疑いがあれば、小児専門の精神科医に診察を受けさせる。もちろん、児童相談所に相談する。

子どもの安全を第一に考えて加害者と考えられる人にはあえて中途半端な「相談」はしない。子どもの利益を中心に行動すること。

CAPのプログラムに参加させる。この中で、プログラム途中や終了後に誰か大人に子ども自身が話したくなるような出来事が見つかるかもしれません。

子どもの性虐待防止のための絵本を一緒に読む。そうして、もし身近に誰かこんな目に遭っている子どもがいたら、どうしたらいいのかを一緒に話し合う。そのことで第三者のように秘密のことを子どもが口にできる理由と雰囲気をつくる。
アーニ出版などからいくつかそういった本は出ていますがまだまだ日本語の本は少ないです。随時情報を募集しています。

具体的な事例は「生きる勇気と癒す力」を読むと分かると思います。書籍は他にもありますが、たいていは一つひとつの被害者の話が独立していて特別なことのように聞こえてしまうので、断片的に例がかかれている本書の方がヒントをもらえると思います。

もちろん、これら例に当てはまるから必ずその子どもが虐待を直接・今現在受けているとは限りません。今現在の状況が問題ないように見えても、過去に虐待があった結果である場合があります。

大人のサバイバーが自分の気持ちを自分を主体に話すことができなくて、気持ちを勝手にそうぞう(想像・創造)してしまうこともあるかもしれません。

それぞれのケースに応じて、最適な助けが得られることを願ってやみません。

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以上は2002年4月に受講した米国カリフォルニア州ソーシャルワーカー育成コースの修士課程授業にヒントを得ています。意見、提案、文献の問い合わせなどは、掲示板でお願いします。Lati

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