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"iratsume" ->> Nihongo ->> 「分野別」 ->> zines フリーペーパー・ミニコミ出版 WRAP UP!
包んで、くるんで、WRAP UP!! ―女性間性感染症予防のリーフレット紹介― 初夏である。心も身体も、夏に向けて元気にうごきだす。 現在、女同士のセックスに夢中な人、女同士のセックスがすっかり日常化している人には夏はより躍動的に、セックスにはげめる時期であるように思う。 そこに一つの贈り物が投げ込まれた。 関西発の、女性間の性感染症予防を考える会、WRAP UP! によるリーフレットであ る。 クラミジアちゃん、ヘルペスちゃん、HIVちゃんといった、STD(性感染症)のウィルスたちのマスコットを表紙にしたこのリーフレットは、思わずその中身を開けて読みたくなるもので、開けてびっくり、裸の女の子二人(ショートヘアとロングヘア)をはじめとするカラフルなイラストで紙面が彩られている。 いまだかつて、これほど見て楽しい女性間のセイファーセックスリーフレットがあったろうか。いや、たぶんない。 数年前に東京のグループがアメリカの女性間セイファーセックスのリーフレットを翻訳していて、それは女性器を「ヴァギナ」「クリトリス」と称してるのだが、こちらの WRAP UP! は女性器をすべて「まんこ」、女性器分泌液を「まんこ汁」と呼び、気軽に連発している。 ここには確実に、新しい風がある。 「まんこ」という俗称が定着しているのは、女性間セックスが以前よりも一層、文化として根付いている証拠なのなのだ。 WRAP UP!は、セックス(女同士♪)をよく知っている友達のように、話し掛けてくれる。 『…どうして「WRAP UP!」かというと、この名前には「包む」とか「くるむ」とかいう意味があって、セーファーセックスにはぴったりな感じがしたからです。…(中略)… 私たちがどうして「女どうし」をターゲットにしているのかというと、「女どうしでは性感染症にはかからないでしょー」と思っている人がものすごーく多くて …(中略)… それは今までにあるHIVやSTD関連の情報が、異性間のセックスか男同士をターゲットにしていることも問題してるかな、と思います。…(中略)…そんなわけで、このリーフレットを出すことになりました』(WRAP UP!ごあいさつ、より) 「どうやって感染するの?」「どうしたら感染を防げるの?」「婦人科のかかり方」「STD紹介」等、役立つヒントがすぐに得られる。「+α」としてマメ知識もちりばめられており、とにかく読めば、眼からウロコ!は間違いない。 「母乳が血液と同じ成分なんて知らなかった!あのとき飲ませてもらった母乳は大丈夫だったかな…」 「えっちとかキスする前に歯みがくのはエチケットだと思ってたけど、磨いて歯茎から血がでたら、危ないじゃん!」 などなど数多くの過ぎ去った驚愕の事実が、再び明らかになるであろう。 深刻になりがちなSTDにまつわる不安も、とっつきやすく柔らかく紹介してあるのがこのリーフレットのよい所でもある。 パーティーや合コン(女同士)に、盛り上がるおみやげとして持参を考えてもいいかもしれない。 リーフレットを読み終えると、よくも今まで無事に女同士でヤッてこれたと、健康を保ってきた人は溜息をつくだろう。 セックスで健康を損ねた経験がある人は、思い当たるフシをいちいち悔やむことになるだろう。 セーファーセックスなんて当然、こんなの基本よ、と思える人はおそらく数少ないのではないだろうか? そして一つの不安が脳裏をよぎる。 「私は今、性感染症にかかってないだろうか?」(←思いやりのある人は、現在に過去にセックスを共にした人の健康も案ずるはずであるが)心配はいらない、リーフレットに案内してある医療機関や相談所(但し関西のみ)に電話すればいい。 診断結果に安心しても、次になすべきことがある。 女同士のセイファーセックスは、今日からでも遅くはないのだ。包んでくるんで ( WRAP UP! )、それから喰らえ! Reviewed by runrun << 関連記事 >> WRAP UP! 連絡・問合せ先:wrap_up(at)hotmail.com 2005年2月1日追記: http://www.h6.dion.ne.jp/~hime24ch/sti/reaf.html ※ FLA/いらつめでも何部かお預かりしています。お分けできますので、FLA企画ミーティングや PA/F Night などの際にスタッフに声をかけてください。 26.06.05 updated 01.02.05 updated 08.06.04 Copyright © 2002-2008 "iratsume." All Rights Reserved. |