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本当は「指示待ち人間」そのもので、自分から何かはじめることが一番苦手。リーダーシップとは無縁に生きている状態で。つまり人の後からついていくことが一番気持ちのよい状態。
でもそういう傾向を「女性的」だと思ったから、男に対する「負け」を意味すると思ったから、そういう自分の性格を隠して隠して … 無理して無理して … 行きついた先は自称「フェミニスト」。

そんな状態だから、『たのしや　きものあそび』を読んで安心したし、深いため息をついたのだと思う。小さい頃好きだった手芸やおしゃれを排除してきたというみなみさんの言葉には、「うんうん、そうそう！」とうなずかずにはいられなかったし、「本当はけっこう好きだった」この言葉が妙に頭にこびりついて離れない。

それだからこそ、ごまかせない、徹底的な　きもの。

あ～すごい … その思考ってすごい。純粋にすごい。そこでそういう理屈で　きもの　が登場するなんて。まるで宮部の小説読んでるような感激と快感。だから … あたしもきもの着れば変われるのかな～ … なんて思ったりして。

自分を変えたくてしょうがなくて、でも人の真似をすることしかできないし。だけどそれはそれでしょうがないとして、それが心地いいのだから肯定していくしかないとして。
それなら、オプション（真似リスト！？）を増やしていけばいいじゃない、と開き直ってみたりして。『きものあそび』もオプションに入れてまねしちゃえ！ … なんて、久々のポジティブな自分がいたりします。

Text by やまもと

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