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"iratsume" ->> Nihongo ->> 「分野別」アートニュース ->> Music CD・コンサートレビュー アーニー・ディフランコ
ani d. Ani DiFranco の写真を見たとき、絶対女好きだと確信した。これは、聞いておかなければ、と私は思ったのであります。音を聞いてみたら気に入ったので、調べたところ、やはりバイセクシュアルとカムアウト済み。 自身のレーベルからほぼ一年に一枚のペースでこの十数年間新作アルバムをリリースしているので、作品数がとにかく多い。クラブ回りを続けて評価を年々高くしてきただけあって、聞かせる力は十分。アルバムよりもむしろライブにその真価は発揮されるのではないか?と私は思っている。 ソロとバンドと組んでの活動形態の時期が交互にあり、最近はバンドを引き連れてツアーに回っている。最新作 "Evolve" はスタジオ録音にもかかわらずバンドと一体となったライブ感がいい。このアルバムはパンクフォークだけでなく、ラテンやジャズ好きにも楽しめそう。 この人の詩はフェミニストな意見がシンプルな言葉で率直に表現されていて、クイア女性には特に共感できるところが多いと思う。輸入盤を買っても原語の歌詞カードが付いてきます。詩だけを朗読している作品もあったりするくらいだから、メッセージ性の強さはこの人の個性なのだけれど、音楽の力に頼らずとも詩だけを取り出して音読すると言葉そのものの気持ちいいリズムが感じられる。実際、ミュージシャンとしてだけでなく詩人としての評価も高い。 ジャンルとしてはフォーク系、Fiona Apple あたりが近いが、Apple よりパフォーマーとしては上。歌詞内容ももっと素直で力強い。(彼女が Apple より年上なせいかしら) 音楽的には Lisa Loeb にも似ているような気もする。こちらは声質とギターの聞かせ方に共通項がありそう。 様々な種類の音が交差するバンド音楽が好きで、フォークが苦手な人は最新作から聞いてみて、パンクなフォークを聞きたいんだったらどのアルバムも楽しめます。もう、身もだえするくらいかっこいいんだから。 Text by Janis Cherry <<アルバム作品の一部>> Ani DiFranco (1990) Imperfectly (1992) Not a pretty girl (1995) Out of Range (1994) Dilate (1996) Evolve (2003) 26.06.03 Copyright © 2002-2008 "iratsume." All Rights Reserved. |