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"iratsume" ->> Nihongo ->> 「分野別」Essays/Feminist News ->> Original articles 企画特集 記事 ロス便り
ドメスティック・バイオレンスをめぐって(1) アメリカの自治体では結婚登録許可料ってのが、法的に結婚するときは要るんだよね。 で、その一部がドメスティック・バイオレンス被害者援助などのプログラムに使われている。 調べてみたら、70年代には既にその仕組みがあったらしくて、カリフォルニア州で何度目かの値上げ案は去年の丁度2月頃、州議会を通っていたらしい。具体的には30数ドルの内の、10ドルがDV被害者シェルター運営費などになるんだって。こういう金額は州によっても、自治体毎にも違ってくるから、どのくらい金額が実際そういう仕組みで動いているのかはちょっと分からない。 夫婦になる人たちの保険と考えれば、受益者負担の理屈は通ってる(といっても女性がたいてい被害者で、DV加害がなかったらそもそも払わなくてもよかったはずなんだけどね)。ま、結婚って、DVだってなんだってあるけれど、保険をかけてでもする人がいるのよね。 まあ、法律的に問題なくこの国になるべく長く滞在したい外国人としては、結婚したら楽なのかなあ、と思わなくもないけどさ。ベッドで寝る時は左右どちらかまで聞かれるのは、ちょっと勘弁してほしい(映画の「グリーンカード」見た?)。セックスレスなんて言ってらんないんだろうし。 もちろん、法的な手続きを踏まなかった夫婦はその恩恵を受けられない、ってことも全くないわけではないだろうけれど、インターネット上では男性が被害者だった場合(ゼロではない)シェルターは女性用だから、男が使えないから値上げに反対という文章を見つけたよ。 そうなると、トランスジェンダーの人はどうなるんだろう?ちなみに病院で偶然出会ったトランスジェンダーの人は、女性名だったし、女性として職員は接していたけれど、でも部屋割りは男性扱いだった。 同性カップルの4分の1から3分の1くらいにも、DVがあるってのをニューヨークの団体が報告しているけれど、大都市でなければそういう実態も調べようがないから、分からないのね。分からないものはないってことだから、同性間のDV対策プログラムなんてないよな。ゲイ男性コミュニティとレズビアンコミュニティがある程度独立して存在する街だったら、加害者が属してないところに逃げ込むってのが手らしいけど。 だから、やっぱお金はらってでも、結婚したくなる。かあ? Text by Janis Cherry <<参考URL>> http://www.leginfo.ca.gov/ カリフォルニア州議会についての情報が得られるサイト。個々の法案の修正過程も 含めた文書がオンラインから検索できる。 http://www.leginfo.ca.gov/pub/01-02/bill/sen/sb_1601-1650/sb_1618_bill_20020617_amended_asm.pdf http://www.caadv.org/ ドメスティック・バイオレンスの問題に取り組んでいるカリフォルニアのNPO。70年代末から活動しているらしい。 サイトによると、1979年にはじめて結婚登録料を被害女性のためのシェルター費用 にする法律(SB91)が通ったとのこと。 http://www.rand.org/ 政策の向上を目的にさまざまな調査研究をしているNPO http://ca.rand.org/stats/community/domvio.html 21.04.03 Uploaded by Janis Cherry Copyright © 2002-2008 "iratsume." All Rights Reserved. |