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韓国のギョーカイを練り歩く その2

3月13日(木)から15日(土)まで、光化門近くのアートキューブという所でクィア映画祭がありました。なんとラッキーな時期にめぐり合わせたのかしらって思ってたら、こういう映画祭は結構あるらしくって、月1回くらいはどっかでやってるよっていう人もいて、それはそれでびっくり。

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1日4回上映の入れ替え制で、私はまず、長編「女子高怪談 〜メメントモリ〜 2番目の話」を見ました。「女子高怪談」は2001年の東京レズビアン&ゲイフィルムフェスティバルで見て、とにかく女子高生に弱い私は鼻血が出そうなくらいきゃあきゃあ言ってたのでした。「少女たちの遺言」っていう邦題で、東京と大阪でロードショー公開もされました。その続編ときたら、見ずにはおられまい。ただ、内容が1作目とほとんど同じだったのが残念といえば残念だけど、私好みの陸上部のシユンを再び見れたし、納得。

それから短編集の1つを見ました。短編集は吉女館、ジョンノ(鐘路)館、シンチョン(新村)館、特別館と4つあって、おもしろいのはジョンノ館はゲイの短編もの、シンチョン館はレズビアンの短編ものを特集してたこと。ジョンノは知る人ぞ知るゲイの店がひしめきあう所で、シンチョンにはビアンバーがあるのよ。私は当然ビアン特集のシンチョン館に行きました。

「理髪屋の異氏」は、時代は1980年代初めころのまだまだのどかな町で、主人公は男装して理髪屋を経営してるんだけど、理髪屋って男の世界で、主人公も本当に散髪屋のおっちゃんて感じ。けど、酒もタバコもしないとか、肌がつるつるしてるとかってからかわれたりする。温厚な主人公はなんとなく気にはしてるんだけど、酒もタバコもちょっとダメ。そんなある日、何でもないことで近所のおっちゃんと喧嘩になって、このおっちゃんの「ひょっとして、おまえって女か?」の一言に温厚な主人公も食って掛かったり。この主人公の妻が真夏の暑いさなか、「夫」の胸にさらしを巻いてあげるシーンがあったり、とにかく、ほんと、のどかなんだけど笑えるし、なんとなく切ない佳編でした。

「タンポンマニュアル」は、テレビショッピングでタンポンの使い方をアナウンサーが生真面目に説明するもので、第1章は基本編、第2章はマスターベーション編、第3章はレズビアン編で、この生真面目なアナウンスが笑えるし、ホントにかわいいし、とにかく一見の価値あり。

「ビトゥイーン」はもう、何10年前の話よって感じ。とにかく主人公はみんな髪が長くて化粧が濃くて、ビアンバーもめくるめく陶酔の世界ってなもんで、それがおかしい。さらに、ストーリーもめっちゃマンガだけど、この映画にはあのフェミニストシンガーのチヒョンが登場してるんである。そして私はそのチヒョン本人と一緒に見たのだ。みんなが静かに見てる劇場の中で、チヒョンとその友達で占めた一角だけが、クスクス笑い声が絶えなかったんである。チヒョンいわく、監督は男だからしょうがないけど、とにかくレズビアンっていうのには興味をもってくれてるんだからというし、マネージャーのヂョンインはあきれ返るって言うし。まぁ、そういう点で笑えるっていう意味ではおもしろかった。

映画祭のあと、やっぱりチヒョンたちと飲み会になって、再び「Africa」へ。チヒョンの友達とフェミニズムとレズビアンの関係を熱く語り合ったのはいいんだが、やっぱ語学力がねぇ。何はともあれ精進あるのみ、ですな。

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次回はフェミニストシンガー、チヒョンについて、詳しくお知らせする予定です。

Text by KANG
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    [2005年3月7日追記]
    << 参考URL >>
  • 少女たちの遺言 "Memento Mori" 「女高怪談 二番目の物語」
    http://www.seochon.net/korean_movie/movie/jyokoukaidan2.htm

    ロードショーされた「女子高怪談 〜メメントモリ〜 2番目の話」(邦題:「少女たちの遺言」)に関する情報。

    07.03.05 updated
    16.03.03
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