お出かけ記録
■ ハイバイという劇団の引きこもりがテーマのお芝居を見に行った。去年見た同じ劇団の『て』がすごくよかったので見に行くことにしたんだけど、ずいぶん見劣りした。主人公の年齢が30ということは明示されていて、そこから推測する親や妹の年齢や状況と台詞が合ってないように思う。書いた人の実体験の年齢(15から20歳だったか)から推測すればしっくり来るんだけどね。
■ 別の日に、台湾素食のお店へ。エビチリのエビモドキが(卵も魚肉も使っていないはずなのに)かまぼこみたいで気持ち悪かったので、同行の桜井さん(仮名)にあげてしまった。台湾素食のモドキ食材は面白いんだけど、自分には不要のようです。
■ おっと、書き忘れるところだった。この前初めて文楽(人形浄瑠璃)を見たのだった。桜井さん(仮名)に置いていかれるのがいやで、三味線は猫の皮だし、人形に鯨のヒゲを使っているだそうでそういうところにひっかからないではないけれど、人形劇は好きだから見に行く~と付いて行った。『プリンプリン』とか『三国志』とか好きだったし『三国志』は生でも見に行ったし。
そうしたらナレーターが一生懸命なあまりグチャグチャになるのがとても良かった。人形と人形遣いの動きはやっぱり面白くて、どうしても真似してしまうので、これは桜井さんとしか私行けないかも(一緒に行ったからって不審な動きを見逃してもらえる道理はないが)。
内容はシモネタが多かったり、大阪のものなど特に設定に吉本や松竹の喜劇と共通の部分があったのが興味深かった。思っていた通り比較的時代が近くて言葉が分かりやすかったけど一箇所はどうしても分からなくてそこが気になった。今度誰かに聞いてみるつもり(忘れそうなのでメモ)。
休憩時間にお弁当を食べるというから、第1部2人分、第2部3人分で合計5つ用意した(で、大荷物)。メニューは、サツマイモ甘煮入りいなりずし未満(成形に失敗)、ひよこまめ&大豆ペースト入り太巻き、しめじとズッキーニの枝豆サラダ、ほうれん草にんじん椎茸のわさび醤油和え、車麩のフライ(青じそ入り)。
Filed under journal, veggie | Tags: restaurants, theatre and performance art | Comments Off今秋のフェスティバル/トーキョーで見たもの
一観客の立場から費用対効果を考えて良かった順番。
■ 舞台 ラビア・ムルエ、リナ・サーネー演出『フォト・ロマンス』
今回見た3公演では、一番気に入った。先に映画『特別な一日』は見ておいてよかった。耳障りなことも含めて音が内容に合っていたと思う。この人たちの作品はまた見たい。
映像中の男性が同性愛者であることは明示されていないと思ったんだけど、レバノン人には分かるヒントがあったとか、そういう後付の説明も、これについては聞いてよかった。ただポストパフォーマンストークでのF/Tディレクターの話はパンフに書いてあった内容と同じだったからいらなかったと思う。せっかくの機会だったのだから2人の話をもっと聞きたかった。
■ 舞台 クリス・コンデック演出『デッド・キャット・バウンス』
これが見たくて今回の回数券は買ったのだ。エンターテイメントとして完成されていて面白かったけれど、話の切り口はだいたい想定範囲内で残念だった。金融業界で働いている人たちにはもっと言い分がありそう。現実の市場には戦争の影響や植民地支配の名残がきっちり残っていることを忘れたフリをしているように思えて、私は全く入り込めなかった。
■ 舞台 サラ・ケイン作、飴屋法水演出『4.48サイコシス』
Filed under journal | Tags: theatre and performance art | Comments Off音声ガイドは借りるべき
プロペラ [link] という男性のみが演じる劇団の『ヴェニスの商人』と『夏の夜の夢』を見てきた。
まだチケットは手に入るみたい(もともとあんまり売れてないんですよ~と中の人が嘆いていたので行くことになったのだ)。時間とお金に都合のつく人はぜひ。キャンプとかクイアとか、そういう分野?ターム?に興味があるなら楽しめると思う。(東京芸術劇場にて7/12まで [link] ) 表現方法は野田秀樹芸術監督就任記念という辺りから推して知るべし。装飾性の高い衣装を着て朗々と台詞を謳いあげる、いかにもなアレではないけれど、「リアル」でもない。
シェイクスピアの戯曲は読んだことがあるし、これまで演じられたものをビデオで見ることはあったけれど、生の舞台を見るのは初めて。合間に客席のあちこちから解説が聞こえてきたり、寝ている人が隣にいたり(おいおい)、英語ではどうも訳が分からなくて休憩時間に音声ガイドを借りることにした人たちがそこここにいたりした。
私は直前に英語で改めて読んで記憶のあるうちに臨んだ(『夏の夜の夢』は日本語も読んだ)。でもイギリス英語は苦手なので音声ガイド(一台1500円で1000円は返却時に戻ってくる)はあってよかった。日本語訳を英語のセリフに合わせて読んでくれるの。その声が女性(たぶん両作品とも同じ2人)で、目の前で繰り広げられている役者のセリフの音と奇妙に重なる。ガイドの人たちは淡々と読んでいたけど、あの仕事は大変だと思うわ。要求される流暢さやタイミングに完璧を求められそうなんだもん。
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健忘症の不安を抱えながら
この数ヶ月に見たもののうち、割と印象深かったものの記録。
■ 映画
- 『スラムドッグ$ミリオネア』 [imdb] :1000円で見られる日にレイトショーでしかやってなかった。何となく悔しい。有名な人が出ていないから集客力が弱いのかなあ。社会派というには弱いけど、ロマンス&エンターテイメントとして楽しめた。画が色鮮やかでほんときれいでした。あとは構成が上手かった。原作者のインタビュー [link] を読んで見る気になった作品ではあるけれど、映画を見ても原作を買って比べてみようとまでは思わなかった。
- 『ミルク』 [imdb] :2回目。感想を誰かと話したかったので、まだ見てない人を誘って見に行った。脚本を読んでその一部を引用したときにも思ったが、この映画は脚本が技術的に上手いと思う。あと映画を1回見た後だったか、 youtube であれこれ出演者のインタビューを見て思ったのは、いやあ、James Franco かわいいわ。 [youtube]
一緒に行った友人は、現実のミルクが持っていたであろう、一部のとことん突き抜けたオネエな人たちの持っている、ホスピタリティ精神の高さだとか懐の深さを、Sean Penn は表現しきれていないのではないか、という意味のことを言っていた。確かに Sean Penn は気が短そうな印象がある。。。
■ 舞台
- 『鳥の飛ぶ高さ』(青年団) [link]:フェスティバル/トーキョーでもらったチラシで知った。で、一度平田オリザ+青年団公演を見てみようと思ったのと、原作脚本と演出がフランス人/フランス語というのでちょっと興味があったのと、何よりも「経済」とつくものであればそれがなんであろうと私は見ておこうという動機で、チケット購入。
感想。青年団は普段歌ったり踊ったりしないらしいのに、歌と踊りが気に入ってしまった(どうしてか心動かされたのですよ)。「経済小説」と同じような感じで「経済演劇」として変にストーリーを追ってしまうと物足りないし、私が好きなタイプのセリフの言葉としての強さは感じなかったけど、魅力ある俳優に支えられた良いパフォーマンスだった。ただ、青年団の舞台は今後積極的には見ないと思う。ファンになるくらいすっごい好きとか、人を誘って行きたいとか、そういう気持ちが沸くことはなかった。まあ、今はお金がないのが大きい。
- 『転校生』[link]:平田オリザ作・飴屋法水(あめや・のりみず)演出で、高校生や高校卒業直後の俳優による舞台。色々引っかかるところがない訳じゃないないんだけど、それはそれとして、私がフェスティバル/トーキョーで見た作品の中では、最も完成度の高い作品だったと思う。これは再演だったらしい [1/2] が、またやることがあればぜひ見に行きたい。
冒頭の、胎児の超音波映像を使う試みは、アレは母親の身体を透明で不可視なものにしてしまうレトリックという分析を読んだことがあって、そういうことを考えたり、登場人物たちがみな女であることを考えたら、安易に思えた。
見終わった瞬間に一緒に行った人に、かわいかったあ、と思わず言ってしまった。18歳から20歳未満くらいのヒトのメスを個人でも集団でもかわいいと思える人ならば、キュン死にするかわいさ。見せられるのは子どもっぽい残酷さはあるけれど、えげつなさなんてのはなくてひたすらかわいい女の子たちがいっぱい。「少女趣味」というかおじさん趣味というか。そういう舞台を、私自身は中の一員として全く見ていなかったところも面白かった。
Filed under journal | Tags: movies, theatre and performance art | Comments Off『資本論』の舞台
■ 2月に見た。途中で日本語の資本論(3冊組)が配られたり、点字で「読む」人が出ていたりして、色々と面白かった。
2人の演出者のうち1人は女性だったけれど、12人の出演者のうち女性はたった1人。この舞台に女性をほとんど出演させられなかった事情は、終わってからのトークで説明された。ぜひ参加して欲しい人はいたのだけれど、みなさん家のことなどあって出られなかったから、だとか。これは、金を出す人が金で動かす気がなく、またたとえ金があったとしても金では動かないところなのだろうか。『資本論』の限界?
■ 上演中は東アジア系の男性が中央に笑顔で陣取っていたのだが、この人の存在が発する違和感が半端でなく、終了後のトークで司会として自己紹介されるまで、私はその人が仲介者(メディア/通訳で字幕プロンプター)であることを認識できなかった。
■ 今度地上波でやるみたいです。[link]
Filed under journal | Tags: theatre and performance art | Comments Offマイナーでメジャー
ここしばらくフェスティバル/トーキョー (F/T) に参加している舞台を見ている。イベント全体のウェブサイトや広告の打ち方、色々とひっくるめて刺激的だ。
演劇というマイナーなメディア内で主流であろうとすることはどういうことで、一つのサブカルチャーとしてメジャーなメディアに認識されるために取るべき戦略とはなにか、というようなことが見えるような気がする。そういうことを気にしながら見に行っている。
でさ、とりあえず、観客はコートを脱ぐとみんな黒いわ。いやあ、おしゃれなんだけど黒を着ている人が本当に多くて驚いた。ちょっと引きこもっている間に世の中はこんなことになっていたのか。つーか、昔からこうだったか。
さて、F/T はどれも行くたび、会場へ向かう道に貼り付けられたオリンピック招致広告と、配られるパンフレットに石原都知事を見るのにはうんざり。the government of 東京都が関わっているイベントは全部オリンピック招致に向かっている。オリンピック、来なくていいよ。
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